パフォーマンス向上：10～14馬力、10～11フィートポンド
GR86インテークは、125回以上のダイナモテストで様々な構成をテストし、最適化された設計へと辿り着いた集大成です。ノーマル車両とチューニング車両の両方をテストし、インテークを制限の少ないバージョンに変更した場合の影響を評価しました。NA 2.4L ボクサーエンジンは吸気温度に敏感であるため、当初の優先事項は完全密閉システムを確保することでした。ダイナモテストでは、ノーマルECUで6000rpm付近で出力が低下することが明らかになりました。この出力低下は、インテーク構成に関わらず持続します。あらゆる制限を取り除いたとしても、吸エアフロー量が多いとこの回転数で強いエンジン共振が発生し、ノーマルカーブを下回る瞬間的な出力低下が発生します。ノーマルエアボックスはこの回転数では不可解な効果を発揮しますが、同時に高回転域でのパワーも制限してしまいます。様々な吸気長、シングルダクトとデュアルダクトの開口部、さらにはバッフルの追加など、設計を繰り返しテストした結果、共振によるディップを最小限に抑えながら、純正ECUで最高出力を14馬力向上させるバージョンに到達しました。ECUをチューニングすると、中速域で大幅なパワーアップが見られ、純正カーブ以下のパワーダウンも解消されます。
Eventuriならではの違い
GR86 Eventuriシステムは、特許取得済みのカーボンファイバーハウジングを採用し、フィルターからターボへの空気力学的に効率的なエアフローパスを提供します。これは、単なるヒートシールド付きのコーンフィルターではなく、ベンチュリー効果を引き出し、層流状態を維持することでターボの抵抗を低減する独自の設計です。ハウジングの設計と仕組みの詳細については、こちらをご覧ください。
フィルターハウジングは、特注の第2世代フィルター、アルミニウム製インレットカウル、そして一体型エアフロセクションで構成されています。カーボンポッドがリバースマウントフィルターを覆い、エアフロセクションへのエアフローをスムーズに整え、リアインレットチューブに接続します。これにより、純正エアボックスからのエアフロー経路が変更されます。エアボックスの前面から流入したエアフローは90度方向転換してパネルフィルターを通過し、さらに90度方向転換してエアフロセクションを通過します。当社のシステムは、エアフローがフィルターハウジングの前面から流入し、急激な方向転換をすることなくエアフロセクションへと流れるため、よりダイレクトな流れを実現します。その結果、フィルターからターボインレットチューブへのエアフロー経路がよりスムーズになり、ターボの抵抗を低減できます。 エアフロセンサーとの確実な密閉性を確保するため、カーボンハウジングに固定されたCNC加工マウントを採用しています。
ダクトは、フロントバンパー／グリルセクションからの周囲の空気をフィルターハウジングに送り込みます。複数の試行錯誤を経て、スラムパネルエリアの両方の開口部から冷気を取り込むデュアルインテークが、最も効率よく機能することがわかりました。フロントバンパーエリアは、当社のスクープと、バンパー背面の純正キャビティの自然な設計からの冷気で満たされます。ダクトには、フィルターハウジングと一体化する拡張ゴムシールが設けられており、エンジンルームの高温の空気が吸気口に入らないようにしつつ、エンジンの動きを妨げないようにしています。確実な取り付けのため、3つの位置に取り付けられています。
最後のコンポーネントは、下部グリルの後ろに配置された2つのフロントスクープで、周囲の空気をダクトの開口部に上向きに導きます。これにより、走行中のIAT（吸入空気温度）を低く抑えることができます。アフターマーケットのオイルクーラーを装着していてスクープを使用できない場合でも、バンパー後方の冷気が自然に飽和するため、IATは最小限に抑えられます。
注: エンジンカバーはインテークシステムに含まれていません。
各インテークシステムの構成:
- カーボンファイバー製特許取得ベンチュリフィルターハウジング（エアフロセクション内蔵）
- 特注ハイフロードライコーンフィルター
- カーボンファイバー製デュアルフィードインレットダクト
- レーザーカットフロントエアスクープ
- カスタムメイドハードウェア
- レーザーカットステンレススチールブラケット
- CNC加工MAFボスおよびブラケットマウント
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