皆様こんにちは!しゃふと屋 リサーチ担当のミスターXです。
今日のブログは、"あなたの車に電動スロットルを取り付けない方が良い理由"という内容でいってみたいと思います。
DBW = Drive By Wire = 電動スロットル
日本でスロットルワイヤーという言葉に馴染みがある方にとっては、"ワイヤー"と聞くと、純正ケーブル式のスロットルを連想してしまうかと思います。
英語圏では、Wire, Wiring = 電気を通す配線・電源線となり、逆にケーブル式のスロットルはDBC = Drive by cableと表現されます。
今日現在、90年代、2000年代のケーブルスロットルが採用されたスポーツカーに、電動スロットルを取り付けるというチューニングは、日々多くの人に広まりつつあります。電動スロットルに対応したフルコン、そしてコンピューターチューナー、ペダルキット、アダプターフランジは、時代と共に増える需要に対して供給が増えてきたのも事実です。
では、ここで今回のタイトルの"あなたの車に電動スロットルを取り付けない方が良い理由"について。
わたし個人が考えるに、取り付けない方が良い理由。というのは思い当たらないというのが答えになります。
まず一番最初に声が上がるのは、電動スロットルのレスポンスの悪さについてです。
電動スロットルが国産スポーツモデルの市販車に純正採用され始めた時代。恐らく、2000年代前半だったでしょう。トヨタ アルテッツァやニッサン Z33などに電動スロットルが採用され、世に発表されました。
当時、初めてそのような車両を運転した方にとっては、かったるい。レスポンスが非常に悪い。そのような印象を与え、そのイメージが今日現在まで残っているのではないか。と思います。実際、2000年代前半に販売された、電動スロットル採用の市販車は、2010年代前半にはそのスロットルフィーリングを大きく変え、メーカーのデータエンジニア力、そして電動スロットルの本体自体も大きく進歩を遂げた、というわけです。実際、今日現在市販される自動車の多くには電動スロットルが採用され、一般車そしてスポーツカーにもメリットがある、ということの証明でもあるかと思います。
あなたがここ最近もし、電動スロットル化をしてケーブルスロットルと比べてスロットルレスポンスが著しく悪くなった。コンピューターチューナーが[これ以上は何もできない。]と言うならば、あなたの電スロは故障しているか、そのコンピューターチューナーには別れを告げ別のチューナーを探しましょう。
実際、電動スロットルにはレスポンスのディレイがあります。しかし、きちんと調整が行えているものだとするとそのディレイは約50ミリ秒といわれています。ちなみに、人間の瞬きは約100ミリ秒、と言われておりますので電スロのディレイは、誤差と片付けてもいいほどのディレイなのかもしれません。
では、電スロ VS ケーブルスロットルとそれぞれメリットデメリットを比較していきたいと思います。
それぞれのメリット
○電動スロットル
・ケーブルスロットルには絶対に再現できない、エンジン特性と一体化したコントロール性能
・アイドルスピードコントロールバルブが不要になり、ハイチューンドカーでのアイドリング安定
・正しいものを使用すれば、故障が発生する可能性が低減
・高い安全性
○ケーブルスロットル
・コンピューターやチューニング等、予算をかけずに今現状そのシステムで動いている
・万が一故障しても、代替スロットルをすぐ見つけやすい
・ペダルから感じられるスロットルバタフライへの一体感
・電気を使わないマニュアル方式の為、電気トラブルがない(スロポジトラブルを除く)
こちらがそれぞれのメリットです。
続いてデメリット。
それぞれのデメリット
○電動スロットル
・初期導入時に一定の予算が必要となる
・きちんとチューニングができるチューナーを探さなければならない
・配線トラブルや、電スロ本体のトラブルが起きないわけではない
○ケーブルスロットル
・スロットル径が大きくなればなるほどアクセルコントロールが困難になる
・ケーブルの劣化、故障、バラフライの故障が起きる可能性がある
・ケーブルの構造上、スロットルペダル位置の自由度に欠ける
上記のようにそれぞれメリットデメリットがございます。
電動スロットルにすることにより、フラットシフトやアンチラグ、あまりレースシーンでは使われませんがクルーズコントロールなどの[ケーブルスロットルにはない特有の機能]が使えることも見逃せません。こういったエクストラの機能や電動スロットルの安全性などは、インターネットで調べれば基本的な情報は出てきますのでお調べいただくとして、
わたしが個人的にお話しできる"競技や大会"に出ている本気な人にこそ電動スロットル化をしていただきたい理由を下記より説明させていただきます。
タイムアタックやドリフト、こういった競技に真剣に取り組まれている方はトラクション性能の向上についてあれこれ試行錯誤をなさっていると思います。
タイヤの使い方、空気圧、アライメント、サスペンションセッティング、重量配分、、、
ただ、今現状、このトラクション性能の向上という競技者にとっての永遠の課題への改善策として[コンピューターセッティング]ないし[電動スロットルセッティング]という項目を取り込んでいる方は多くはありません。
今やこういった競技には1000馬力近くもしくはそれ以上を出力しているエンジンを搭載した車両が数多くあります。スロットル径が大きくなればなるほど、シビアなスロットルコントロールが必要となります。小径スロットルに比べ、大径スロットルはわずかな開度量でも、多くの空気を取り込んでしまうためです。
90mm、100mmのスロットルを装着した1000馬力級のマシンは、ドライバーに対し乗りづらささえ感じさせることがあります。
200馬力から300馬力ほどのエンジン出力のノーマルエンジンでドリフトしていた頃を思い出してみてください。きっとどこのコーナーも、全開に近いアクセル開度で走れて、ゼロスタートの際もシビアなアクセルコントロールを不要とし、べた踏みでも不必要なホイールスピンを発生することがなかったと思います。
あなたの大パワー車両はどうでしょう。そのような乗り方はできるでしょうか。
大きなターボをつけ、そのターボをなんとか回すためにエンジンは排気量アップされ、各ギアでどこからでもホイールスピンを繰り出せる。しかし、これは逆にいうとどの回転域からでもトラクションを失うことができるセットアップ。という意味でもあります。実際に、ドライバーがアクセルコントロールをしてトラクションをかけないといけない車両と、正確に調整された電動スロットル装着車両で、ゼロスタートから時速80キロに到達するまでのタイムを比較したことがあります。アクセルコントロールを必要とする車両のタイムにはばらつきが生じ、電動スロットルを装着した、ドライバーは各ギアでアクセルをべた踏みできる車両はタイムが一定し、さらには時速80キロに到達するスピードも電動スロットル装着車両のほうが短かった、という結果がでました。
これらの大パワー車両をコントロールし、パワーをタイヤに伝えてトラクションをかけられるのは、アクセルペダルを操るあなたの右足ではなく、まさしく電動スロットルなのです。
純正車両などで、トラクションコントロールをオンにした状態でドリフトしようとしたとします。タイヤがトラクションを失い始めたところで、あなたがブラジルに届くまでアクセルペダルを踏み抜いたところでバタフライはトラクションが回復するまで自動的に閉じ続けます。この機能をあなたのチューナーと共に、あなたのモータースポーツにあてがうことができる。これがわたし個人が考える電動スロットルの一番の利点です。
ドライバーの手元にスイッチを設置し、各スイッチごとに電スロの反応スピードのマップを用意するのも一つ、電スロを使う効果的な方法です。自身の出走直前に、雨が降ってきた。そんなタイミングでワンタッチでスロットルレスポンスを変更し、ウェットマップに変える。ギアセンサーを取り入れ、1速、2速はブーストカット、素早く加速するためにスロットル制限を設ける。あなたの足の動きに対してスロットルが同じ速さで動くか、それともゆっくり動くか。あなたがペダルを0%から50%まで大きく踏み込んだ際、バタフライはあえてディレイを起こさせて反応させることにより、ホイールスピンを生まないようにする。これはケーブルスロットルでは絶対に行えない調整で、さらには各コンディションに対してドライバーが行えるコントロールにも、限界があります。
このコントロール幅を広げ、どのようなコンディションでもドライバーがミスなく乗れる車を作ることに大きな手助けができるのは、チューナーがしっかりとコントロールした電動スロットルであるといえます。NOSシステムの噴射コントロールにも、電動スロットルは大いに活躍します。どんどんと深堀していってしまいますので今回のブログではNOSに関しては割愛させていただこうと思います。
弊社では、あまりコンピューターや電動スロットル関連の商品は取り扱っておりませんが、OutSiderGarage商品は日本に何度も輸入させていただいております。
1JZ / 2JZ / SR / RBエンジン用、電スロアダプターや、電スロペダルなどが取り扱いのメインとなっておりますので興味がある方は是非ご覧ください。
最後に
いかがでしたでしょうか?
今回は電動スロットルに関するお話をさせていただきました。今後もこのような情報を発信してまいりますので、是非とも弊社メルマガにもご登録いただけましたら幸いです。ご質問等ございましたらこちらよりお気軽にお問い合わせください。
※注意:商品名や仕様は最新情報に基づいています。ご購入前に弊社オンラインサイトでそれぞれの商品に関する詳細、アップデートのご確認をお勧めします。
しゃふと屋 パーツリサーチ担当
ミスターX